24

6月

2010

重心安定の法則~からだの使い方のルール~ 2

今から50年ほど前、操体法の創始者、橋本敬三先生が、「平均集約運動法」として纏めたものがあります。
これは後に、”からだの使い方、動かし方の基本法則”として、世界で最も短いお経になぞらえ、「般若身経(はんにゃしんぎょう)」と名付けられます。
年月を追う毎に少しずつ更新され、現在も研究が続けられています。

前回の記事はこちら

重心安定の法則
重心移動の法則
連動の法則
呼吸との相関性
目線との相関性

とありますが、その一つ目にくるのが重心安定の法則です。

「足を腰の幅だけ開き、爪先を平行させて、ゆったりと腰と背骨を伸ばして直立し、眼の正面の一点を見つめる。」
「ホッと一息はいて腰をちょっと落とし、膝を緩めて全身バランスをとる」
からだの設計にミスはない、1978年)

現在も更新が続けられてますが、基本的にはこれを元に研究されています。

操体般若身経重心安定


1 足は腰幅
立ったときの足の内側の線を腰幅(骨盤の幅)くらいに開く。
狭すぎても広すぎても重心の位置が変わる(後述)。

2 つま先とかかとは平行に
つま先はからだの方向性を示す。
これが閉じすぎると内股になり、開きすぎるとがに股になる。
ここで右利きと左利きの問題が出てくる。
右利きの人の場合、左足が軸足になり、左利きの人の場合、右足が軸足になる。
個人差はあるが、軸足を約半歩前方に出すと重心がより安定する。(写真ではわかりやすくするため強調している)
出した足をやや内側に向け、骨盤を定位に戻す。

操体般若身経足幅 ニュートラルな状態
操体般若身経右利きのポジション 右利きの場合
操体般若身経左利きの足のポジション 左利きの場合
操体般若身経立位 右利きの例

3 背筋は軽く伸ばす
背中は一般に曲がっているよりも伸びている方がきれいに見える。
しかし、伸ばしすぎても窮屈であるので無理のない程 度に。(後述)
「退かず掛からず反らず屈まず」という言葉もあるが、前後左右に偏らないようにする。

4 膝を軽くゆるめる
腰 を落とすという事でもあるが、膝を緩めることで、足の親趾の付け根に体重がのる様になる。腿が緊張しない様にする。
「からだの使い方は、からだの中心である腰に集約されることが理想である」が、その為には親趾の付け根に体重がのるとよい。膝を軽く緩めることでそれが可能になる。
草履や下駄などは、自然とここに体重がのるようになっている。(後述)
末端から全身へということを考えると、この部分は重要である。
着物姿がきれいに見えるのは偶然ではない。ちゃんと理に適っているのである。

5 目線は正面の一点に据える
目線は、動きを導くことも補うことも出来る、重要な要素である。
目線を動かすということは、別の姿勢(動き)への方向性を示すことになる(後述)。


おおまかに説明するとこんな感じです。
(後述)ばかりになりましたが、実際に体感してみるのが一番だと思います。
これらは自然体(健康体)としてのあり方を問いかけるものですので、目的別の動きではまた違った考え方もあるでしょう。
興味があれば学んでみるといいと思います。

 

いずみ操体研究所 辻知喜

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更新情報

 

Last Update 2012/04/13

 

2012/04/13 Information更新

2011/09/08 捻転 〜重心移動の法則〜 を追加

2011/09/03 秋季東京操体フォーラム 速報を追加 

2011/08/29 写真専用のページを追加 

2011/08/26 東京操体フォーラム in 京都  プログラムを追加

2011/05/14 施術の流れ を追加 

 

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